また、家臣に対する悪ふざけや内政をおざなりに
する姿勢を見て、度々諫言を行っています。
もちろん、大友家を想っての諫言ですが、
宗麟からすれば面白いことではなく、
一説にはこうした道雪の日々の諫言が煩わしく、
道雪を遠ざけようとするために
本拠の豊後から遠ざけ、豊前・筑前に置いたのではないか、
という話もあるほどでした。
道雪の諫言のエピソードには枚挙にいとまがありません。
ある時、宗麟は凶暴な猿を手元に置き、
遊びで家臣に飛びかからせ、その反応を面白がり、
これには家臣もウンザリしていました。
これを聞いた道雪は宗麟の前に出向き、
案の定、宗麟が猿をけしかけてきたので、
道雪はこれを鉄扇で叩き殺してしまいます。
驚く宗麟に「人を弄べば徳を失い、物を弄べば志を失う」
と諫言したので、宗麟は非常に反省したと伝えられます。
また、宗麟が酒に溺れる性格であったため、
ある時道雪は、家でドンチャン騒ぎの大宴会を開き、
その宴会の場に宗麟を招待します。
普段カタブツで口うるさい道雪が宴会に招いてくれたとして
宗麟は上機嫌で道雪のもとに伺いました。
すると、酒の席で道雪から諫言を受け、
宗麟はこれにも非常に反省させられたようです。


